見慣れた壁ですねー
ねむねむだけど今日は無理して大阪は弥生博物館までおでかけ
龍を見に行くのよー。博物館には何でもあるでしょう?

きぶんがわるい。
今日は診察室に長いこといて殊更。
老人は静謐を齎す。
『図説拷問全書』文庫版、第二章。
共同体と罪と悪の事典であり、有史から古代ゲルマンを経た中世、近代へのキリスト教化と文明化の歴史も垣間見える。
色々と書き加えねばならぬものが増えたが、今増やしても自分を混乱させるだけのような。
きぶんがわるい。もう一度眠ろう。
真理を暴いて絶望を注ぎ込んで僕は復讐を果たしているのか。
だとしたら、軽い、な。
そんな意味で嫌気が差さなくもない。
(だがある種の下劣な蜜ではあるな)
無限の崩壊と永遠の距離と。
ここには誰もいないのだよ、なぁ。
君には居たとしても。
それは幻。
夢を糧に救われろ。
そして君こそ、ひとりだちするがいい。
一人立ち。
独り発ち。
君の真実と楽園を、探すが良い。
そして知るが良い。
そこに施された趣向の己らしさを。
解毒剤はないが、レテの河の水ならあらんこともないな。
君は怪物の第一原因だった、ただそれだけだ。
後悔が湧き上がるのならしてみればいい、さあ、どこからにする?
呪わばこの世に形を受けたこの魂を呪え。
おまえにはおまえのできることしかできなかったのだし、それでよかったのだから。
過去は遠いぞ、触れる事も適わぬ程に。
なのに歪めるのは容易いとはおもしろきことよな。
ああ!玩弄!
それもまた私の業としよう。
人の道は最早遠きに、我が這い回るは荒野なり
おれはあの世の果てまでも行くわ、時はさかしまには流れないのだから。
そしておれはおれの国を打ち立てるとしよう、ただ夢にしか見られぬ国を。
だいぶ君とは趣向が違うだけさ。
呪わば呪え、君が胎でこの世に形を受けたこの魂を。
それでも俺は生き抜くだろう。
なぜならもう存在してしまったから!
夢を、夢を見よう
夢に還ろう
優しい悪夢の中に、抱かれたい
俺のあるべき場所へ、還りたい
彼岸の静寂、地獄のあの高貴の城、瑠璃色の風吹き抜ける、永劫に救いのない場所
それが しずかなる ねむり
淫らなまでに貪欲に、悪夢が欲しい
思い出さなきゃ。
俺の家は此処、でも俺の家は此処じゃない。
外食先で滔々と語って涙が目に溜まるほどに。
そは魂の絶望の深淵。
俺が望んだ地獄。
ねえ、触れ得ないほど奥深くで崩れ落ちて壊れ続けていくのを感じる?
絶望を愛してる?
愛し抜ける?
背負って貫いて、呪ってやれる?
あらん限りの憎悪と憤怒と愛で何もかも壊して。
何もかも壊れろ。
この体も心も見える世界も儚い想いも。
ぜんぶきえろ。
震える咽喉を潰して求める指先を切り落として逃げる足を斬り落として涙を待つ目玉も潰して、それで、描けばいい。
仕事を終わらせたら、もうすぐだ。
新しい終わりへ飛び込めばいい。
おれは、復讐するために生きて死ぬ。