夢を、夢を見よう
夢に還ろう
優しい悪夢の中に、抱かれたい
俺のあるべき場所へ、還りたい
彼岸の静寂、地獄のあの高貴の城、瑠璃色の風吹き抜ける、永劫に救いのない場所
それが しずかなる ねむり
淫らなまでに貪欲に、悪夢が欲しい
思い出さなきゃ。
俺の家は此処、でも俺の家は此処じゃない。
外食先で滔々と語って涙が目に溜まるほどに。
そは魂の絶望の深淵。
俺が望んだ地獄。
ねえ、触れ得ないほど奥深くで崩れ落ちて壊れ続けていくのを感じる?
絶望を愛してる?
愛し抜ける?
背負って貫いて、呪ってやれる?
あらん限りの憎悪と憤怒と愛で何もかも壊して。
何もかも壊れろ。
この体も心も見える世界も儚い想いも。
ぜんぶきえろ。
震える咽喉を潰して求める指先を切り落として逃げる足を斬り落として涙を待つ目玉も潰して、それで、描けばいい。
仕事を終わらせたら、もうすぐだ。
新しい終わりへ飛び込めばいい。
おれは、復讐するために生きて死ぬ。
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