どんだけぶりやろう

かあさまのうつったんかな
それともクーポン印刷しに行ったときにひろってきたんかな

なんにせよ俺予防なんかせえへんからあかんのよな
朦朧とする意識でレポートかっきかき

かあさまに風邪っぽいって連絡なんかしたおれのばか
「ひとりで病院にもいけへんの？すぐそこやん」って
なんかばかにされて、なきたかった


みんなしんじゃえ

半蔵ちゃんに看病されたいでふ

背中ばきばきでほぐしたいのに自分でマッサージもできん
かあさまがたまにやったろとかいうけど
あのひと人体の構造とか把握してないから全然駄目で俺涙目で

あいなんてさあ、いつだっていっぽうつうこうだよね

嘲笑いながらぐしゃってにぎりつぶしてやりたい、一輪の花だよ


試験終わった後風邪こじれてしんじゃえばいいのにな
卒業決定したけど本人死んでるとかおもしろいよね

あー
こんなときにかあさまならなけるんだろうな

どうしようしにたくなってきた
レポートも試験もおわってないのに


もとさんとおそろでかった、大事なグラスわっちゃって
俺の中でも何かが、壊れた
サン・グラールがわれたんだよ？
あれはおれにとって聖杯だったんだよ？
われものだなんてすてられるわけない
こぼれた水をふくきりょくもなかった

ああ、でも、いいのかな、これで
もっとうしなえばいいのかな

ねえデュパンせんせい、もう一度、いってください
次は何を失うか楽しみだねって
あの笑顔でいってください
もういちどいってください


俺は心のそこでいろんなものにすがりながら
未練がましいって手を離して
ほんとは生きたいっておもいながら
死んでいくんだろうな

それが、俺の弱さなんだろうな