
今日の写真じゃないけど。
時々メメントばりに腕に文字書き連ねたりします。言語嗜癖。
午前の1限大学。ほとんど読書。帰宅して洗濯と食事と読書。14~18時昼寝。睡眠サイコー。
あ、今日の一冊は『ブラウン神父の秘密』です。昨日買ったばっかなのにあと一話で読み終わっちゃう。
mixiでがっつり語ってたのは以下のような。
表題作では、ブラウン神父が"推理"の方法をこっそりお話。あっさり結婚して妻子持ちになっちゃったフランボウ君がスペインに購入したお城が舞台なのですが、彼は全然登場しませんでした。それはさておき、ブラウン神父の"推理"方法は、『詩人と狂人達』のガブリエル・ゲイルと全く一緒でした。多分チェスタトンがそうやって作ってるんでしょうね。「人を内側から見る」ということについて力説しているところは、なんとも聞き入ってしまうくだりです。人間の所謂ダークサイドについてのチェスタトンの考えは、飛び切り寛容であり、但し厳格な一線が惹かれており、まことに奥深いです。神学的な領域に関してもそれは同じ。キリスト教にこういう良い意味でのファジイさを持ち込めている作
家って珍しいんじゃないかな。
単に探偵役が坊主だから教訓ものになるではなく、シンプルでありながら意表をつくトリックがきっちり作られてるのも面白い。其処へ詩的・文学的・心理的論理が入ってくるともう蠎さんメロメロですよ。「大判事の鏡」では詩人に嫌疑がかかり、法廷にまで引っ張り出され、彼がまた釈明をしないので話がこんがらがるのですが、彼の不可解な行動とだんまりに対するブラウン神父の洞察は素晴らしかった。
そして何といっても人物描写のユニークさと風景描写の美しさね~。ボルヘスはチェスタトンの文章は常に視覚的だと云っていたけど、ほんとに景色が描き出されるのよね~。涙ぐむような夕焼けの描写に身もだえしちゃうのよね~。タイトルが常に形而上&形而下のダブルミーニングなのもメロメロ。二度おいしい。
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