風呂場に入った母上様が叫び声上げてダッシュで出てきて僕に抱きつきました。
蠎「なに、あれ?」
母「そう!!!!!!!!!!!!とって!!!!!!!!」
ぎぃ。
蠎「あーはーん……(にまにま)」
アシダカ軍曹様と母上様の邂逅は、彼女の幼少時の入浴タイムに遡ります。歴史は繰り返す。
すばやさ:255なアシダカ様はメタルスライムぐらいさっさと逃げるので蜘蛛という不快害虫をすべからく殺したい方には困り者なのですよね。
蠎は蛇蝎どもの庇護者であるので、本当のとこスーパーゴキブリハンターでもあるアシダカ様にはどうぞごゆるりとしていただきたいのですが、まあ、おうちルールでは国外亡命いただくということになっています……
いつも勝手口か玄関から亡命してもらってたんだけど、今回はなかなか場所が厄介。
勝手口からいくかー?って作戦立ててたら、母様があけておいた勝手口からカナブンも遊びに入ってくる始末。あーん。貴方は好きじゃない。
箒持ってアシダカ軍曹とお風呂でしばし戯れた後、ワイヤーハンガーとビニール袋による捕獲用具でキャッチ。
蠎「はい、つかまえましたよっと」
母「ついでにカナブンも。」
そのつもりでしたが、率直なところ、さも当然のようにご命令されると、不愉快です。
カナブンは手で掴めるからなー……と思ったけど、そうだよ!こいつ!いってー!脚!!!指はなしてくんないのよね!!!怒りと痛みと甲虫の腹がこすれる不快感に思わず叩きつけて投げ、ティッシュで包む。そもそもお前は好きじゃないんだよ。嬲り殺すにも向かなけりゃ展翅したって栄えねえし色も嫌いだし。
そのうちご自慢のおみ脚でティッシュ破って出てきたので、勝手口に適当に転がして終了。
「また入ってこないようなところへ逃がしてきて!!!!!」
……いいよ。
フラグは、アシダカ様が、自力ご退場が難しい場所で俺というキチガイ野郎に遭遇してしまったことです。
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