昔池内訳で呼んだんだけどもう殆ど憶えてない。あの時代の記憶ほとんど消えてるけど、本に関しては別な筈なのに。なんとなくで読んでたからかなぁ。気合入れた本はだいたい1発で矢鱈詳しく憶える、紙葉にしろ神曲にしろ。

中高生に、所謂中高生向けの小説が全く読めなくなって、それでようやくノンフィクとか古典に手を出すようになったんだけど、本当に読めてはいなかったと思う。


ま俺の読書遍歴はさておき、大変面白い。
文章をしっかり読むというよりは、台本のようにして、頭の中で人物を動かしつつ読んでます。

ちょっとしたやり取りの中に潜む警句も飽きさせないし、次々色んな表情をみせるファウストは凄い人間くさい。舞い上がったり毒づいたり高潔なこと云ったりなりふり構わなかったり。メフィストは道化的・悪魔的で当然魅力たっぷりだし、裏主人公だよねｗファウストともいいコンビ。
ファウストの門下に入りたがる学生を、変装したメフィストがあしらうシーンは大好きですねーｗｗ論理学とか形而上学とか、ああいう学問そのものの如何を論じるような話は久しくやってない。メフィストの流暢な喋りは、もっともだけどどこか惑乱的でもあり……で最後に学生に渡してやった言葉が「汝ラ神ノ如クナリテ善悪ヲ知ルニ至ラン」ぎゃーーーーーーー!!!!!（爆笑）しかもその後独白で「お前らもいつか自分が神に似ていることの恐ろしさに気付くだろう」云々。ぎゃーーーーー!!!!!大事なことなので2回叫びました。

母に「すごく近代的なんだよ」って云ったら大笑いされて、いつもの「蠎の頭の中は大体15世紀ぐらいで13世紀もちょっと前」の話になって、其処からローマ時代が懐かしいとかいう話に変ってしまったんだけど、あれだね、今こうして書いてて気付いた。やっぱ神と決別した理性ってのが近代的に感じられるポイントなんだよっ！

文章をしっかり読むというよりは、台本のようにして、頭の中で人物を動かしつつ読んでます。


シュヴァンクマイエルのファウストのDVDがほしいなあ。一番好きな長編作品。



関係ないけどメガテンの話はどこでしたらいいんだろう。
弐瓶さんの話もどこでしたらいいんだろう。
場所分けすぎるとこういうときにこまるんだよね。
でもあれだよね私のノクマニプレイ記とか誰もよみたくないよね。
おおきくなったら魔帝になりたいです！